【犬山 道の駅構想】犬山市に道の駅は必要か?2

スポンサーリンク

2019年9月17日、犬山市議会に置いて全体協議会中に久世議員から道の駅構想について提言があった。このコラムは17日の久世議員の提言を拾う形で執筆、編集しているため、犬山市がこう決めたというものではない。

が、明らかに市民の間では道の駅に関する関心は高まっていると筆者は思う。当サイトでも「犬山 道の駅」という検索結果から閲覧される読者も多く、一般的な関心事であると判断。全体協議会の様子がネットで生中継されたこともあって、その動向は注目に値するものと言える。

今回は全体協議会の内容から少しだけ現実味を帯びてきた道の駅の事を語っていきたい。

スポンサーリンク

全体協議会中にあった久世議員の発言

「この事業がこのままでいいのか?」という発言については市議会議員全員の統一見解であると感じる。この話は道の駅構想が出てきた時点で常に議論の的になってきた機関的な話で、結論が出ていない状態で一回目の調査が行われている。

犬山市議が主に持つ資料の中にサウンディング調査の報告書があるのだが、この報告書の中には「需要という意味合いでは十分に需要は満たしていると言える」「独自性を出すことで犬山の道の駅としてのニーズは高いと言える」と結論づけている。

事業自体はこれでいいのか?という点は久世議員とほぼ同意見。しかし前出の記事にあったように、「誰に向けて、なんのための事業なのか?」は十分な議論ではないと感じている。

「プロデューサー的な人材を投入して責任を持って事業に取り組むべき」との意見。これは十分な人材がいるのかどうかによるところ。アイディアも人材のその周りも巻き込めるだけの力が試される。が、税金を使う以上失敗が許されない。この低減はいいが、余程自信がないと受けることのできない仕事になりそう。求めるべきは犬山をよく知っていて、サービス業を熟知している人が望ましいと考える。

このタイミングでパブリックコメントを取るべきではないか?

「市民フリースピーチ」という類まれな仕組みがある犬山市。もしも可能であればこの時点(構想の時点)でパブリックコメントを集めてみてはどうだろう?

フリースピーチが5分間限定される活動に対して、パブリックコメント制度を利用すれば、道の駅に対する市民の声は聞けるはず。先ず市民優先で考えるなら、パブコメを募って聞いてみる、そこから更に深い議論を進めて欲しいところだ。

同調した鈴木議員の発言

鈴木議員も久世議員に同調する意味合いのコメントを残している。「民間で道の駅をプロディースする人材は沢山いるので、(プロデューサー的な役割を民間に担ってもらう)」と。ここで他の市町にある道の駅を視察に行った感想から、経営状態がどこも厳しいとの声は出て当然。市議会議員ができる仕事をされた上での発言は重みがある。

道の駅は2割が黒字、ほかは赤字が採算ラインギリギリといったところだ。

特に岐阜県内の道の駅は56箇所あり、その7割ほどが赤字経営で苦しんでいる。しかし3割は黒字経営を果たしている。この差はなにか?と分析すると、やはり独自性と地域性が大きい。

特に美濃加茂市の道の駅には近々宿泊用のホテルが併設されると聞く。美濃加茂市の道の駅は高速道路のインターチェンジにこそ近いが、利用者数は平日と休日にはっきりと差が出ている。それでも3セクで運営されていた公園(昭和村)が県営になり、事業の運営自体は美濃加茂市が担っているようだ。そのユニークな経営方針が土曜日曜の休日に人を呼んでいる。

また、公園の入園が有料だったものを無料化し、誰にでも開放したことにより市内外の愛犬家がさんぽに来るようになったりもしている。つまるところ里山の再生と自然を体験したい人のニーズがマッチした好例だ。

道の駅は必要か?それとも…?

では犬山市に道の駅は必要か?という話に戻ろう。

例えば「犬山に道の駅は必要だ!」と書いてしまうと、意見が隔たってしまうのでここはサウンディング調査の結果から少しだけ読み解いてみよう。

調査の結果から、”当該地区での道の駅の可能性、市場性を前向きに評価したものであり、この結果からも事業化に向けた具体的な検討段階に移ることが可能であると判断できます。”とある。市提供の資料を読み解くと、道の駅ありきで話が進んでいる感もあるが、この報告書からはその様に読み取ることができる。
地域振興という観点から見てどうか?という話になると少々トーンダウンして「結果やってみないことにはわからない」と結論づけている。

犬山に道の駅は必要かどうか?の問には行政側と市民側に少々の食い違いも見られる。市民からは「道の駅が市民の活動の場になって欲しい」「民間に投げるなら最初からショッピングモールを誘致して欲しい」等。行政側は相変わらず「市場性」「官民連携の~」というトーンである。このため一部市民が熱望しているショッピングモールの誘致は難しいと、行政側は判断している。

調査報告書の最後に”今回のサウンディングの結果から、民間活力を最大限に導入する方針での検討が可能であると判断し、次の段階として、道の駅を実現するための事業方針(条件)の具体的な検討を進め、必要に応じて、民間事業者からの意見等を聞く機会を設けるなど、事業化に向けた取り組みを推進したいと考えております。”と締めていることが重要。民間の経営戦略あってこそ道の駅は成功の終着点にたどり着くと読める。

ただし、行政側がこの報告書をもって事業計画を民間に投げてしまうことが最も失敗するパターン。大抵の場合成功している道の駅の事例を持ってきて、東京モデルを造りたがるコンサルタントは大勢いる。そのためか久世議員や鈴木議員はコンサルタントの採用に積極的ではない。

こんな道の駅がいい!と勝手に想像してみた

ここからは筆者が勝手に「こんな道の駅なら行きたい」をまとめてみた。勝手な妄想なので「なるほどなぁ~」程度に思ってくれたら幸いだ。

メインが本屋、しかも泊まれる

名古屋にランプライトブックスホテル名古屋というホテルがある。ここの形態はホテルなのだが、宿泊者が誰でも読める本がおいてあり、24時間ラウンジが使い放題なのだ。本好きにはたまらないホテルになっていて大変好評。宿泊費も一泊7000円ほどで、地下鉄伏見駅から徒歩5分の立地を考えると安い。しかも綺麗なホテルなのだ。

これとは少し業態が違うが、各務原アピタ内の「草叢BOOKS」は置いてある蔵書はさることながら本屋さんを体験できるイベントや本屋さんで泊まってみようというイベントを定期的に開催している。CCC社(カルチャーコンビニエンスクラブ)に多少の違和感を持つ人も多いが、図書館ではなく本屋としての草叢BOOKSは秀逸だと思う。併設でスターバックスもあり、約8割の本が立ち読み可能なのだ。本屋としての機能も持ちつつ、購入して部屋で読めると考えると宿泊する人のニーズの幅が広がる。

浅いプールみたいな噴水がある

でっかい浅いプール(噴水つき)があると面白い。また、わんこさんもそこに入ってOK、子供も大人もOK。夏の癒やしの場になること間違いなし。

諸外国では結構当たり前にわんこさん、子供が一緒に遊んでる。そんな光景は素敵だと思わない?

野外活動ができちゃう(ステージつき)

キャンプができる芝生広場があって、野営が可能なら面白い。10月11日から土岐のアウトレット横の土岐テラスゲートで新たに車中泊専用の施設ができると聞いている。(詳しくはhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000048996.html

この施設に準ずる訳ではないけど、日本国内には驚くほどキャンプファンはいる。なので安全に車中泊、キャンプができたらそれはそれで面白い。しかも道の駅を計画している地区は国道沿いとはいえ高い建物がほぼない。そのため空が広いのだ。少し明るいが夜空を楽しむのもいい。

観光拠点になるコワーキングorシェアオフィスがある

これはもうビジネスライクな考え方。観光協会よりも観光をメインに捉える個人、チームの拠点になるといいという希望。筆者の事務所は善師野にあるのだが、面白い才能が集まっている。より面白い人達が集まると自然に何かしらのアイディアが生まれる。生まれたアイディアに枝葉を付けて事業になるならそれはもうイノベーションだ。イノベイターが新たなイノベイターを呼び、ユニコーン企業とかが現れたら、それはそれで犬山の産業改革にもつながる。企業とそれらイノベイターがマッチングできる場所であっても面白い。

この道の駅がもし名鉄小牧線と直結できたなら、尚、意味のある施設になる。産官学連携も取りやすいならこのアイディアだけでも試して観る価値はあるのではなかろうか?

行政サービスが市役所並み

行政の一部部署を道の駅に持ってくるのも面白い。できれば子供に関する課がこの場所に移転するといい。子供だけでなく元気な高齢者も集まれるようなスペースがほしいところ。一例だが扶桑町や川辺町で行っているようなおもちゃドクターが常にあってもいい。まちかどボランティアセンターが毎週やってる活動がそこに常にあってもいい。

市政の中心から少し離すことで生産人口の中心との距離を置いて、子供と高齢者が気兼ねなく楽しめるなら、そこから何かしらの事業が生まれるかもしれない。

フリースクールがある

これはもう、五郎丸という土地が犬山を東西南北に分断する国道41号線の境界にあることで学びたい子供を引き寄せて、今井や栗栖、善師野などの農村地と繋がれるのではないだろうか?

そしてその場所があることで犬山市内中の課題や問題解決の一助を担ったり、学校とは違った環境での子育ても考えたいところ。フリースクールと名前をつけては見たが、子供、大人、障害者、もっと言えばジェンダーフリーな場所で学び合う場所ができれば、日本国内どこを探しても無い道の駅になる。

シェアリングエコノミー拠点になる

これはコワーキング、シェアオフィスにも通じるのだが、小さな体験観光を発信したいのだけれども方法がわからないとか、アイディアはあるんだけど具現化できないとか、特に女性起業家を目指す人がワンストップで相談できる場所であればと。

また、ここから出発、終点の拠点であってもいい。カーシェアとか路線バスの起点であったり、観光公害著しい城下町へのパークアンドライドの起点でも考えられる。

先にも述べたが、名鉄の駅直結であれば犬山駅方面にも電車で行きやすい。毎年懸念される犬山祭の駐車場問題、観光公害の低減にも繋がるような起点的施設なら十分可能性は見込める。

まとめると…何が見えてくる?

最後の方は筆者自身のアイディアだけでしかない。妄想の世界。が、少しだけ想像してみて欲しい。市役所ってここで述べた役割の一端を担ってないだろうか?経営の相談に経営企画などに相談に行ける。観光課あ城下町だけの犬山から脱却を目指している。市民サービスは結構ワンストップで相談しやすい。

モデルケースとして市役所とは大変参考になる事例だ。バスも通ってるし、市役所に用事があれば駐車料金は無料。タクシーも呼べる、勉強も2階テラス席で可能、市民が集って会議室だって使える。喫茶店だってある(ランチ美味しいですね)。
無いのは物販を取り仕切るお店とWi-Fiくらいだ。よくよく考えると、犬山市役所の役割はどこの市町より進んでる。一方でアディアを具現的に使いこなす人間が足りないのだ。

まとめてみると最も参考にする道の駅の事例は市役所ではなかろうか?市役所に足りない事業を道の駅で例えば補うと市内外の人の満足度は上がる。行政のサービスの質だって負担を分散化することで上がるかもしれない。もっと言えば何かを起こしたい、協力してほしいなどの相談、試験的なイベントも立てやすくなる。

道の駅を作る作らないではなくて、犬山には何が足りないのか、それはどうして足りなくなっているのか?課題の解決策としての一つの手段で道の駅構想はあってもいいのではないだろうか?

タイトルとURLをコピーしました